ニュース

犬猫の口内炎に特化した診療を展開するカリフォルニア大学

投稿者:武井 昭紘

口の中のトラブル。それは、ヒトによって永遠の課題である。そして、犬や猫にとっても同様に悩ましい課題なのだ。中でも、治療反応性の乏しい口内炎となると、事態が深刻になる。動物もさることながら、その様子を心配するオーナーのQOLも悪化する場合も少なくないのである。

冒頭のような背景の中、カリフォルニア大学は、今夏より「口内炎外来」を設置することを発表した。なお、同外来は、罹患猫の70%以上が良好な反応をみせる幹細胞療法も念頭に入れており、そのプロトコルはFDAの承認を待つばかりだとのことである。また、この外来は、学術および臨床試験の側面からもプラットフォームになることが期待されているという。月に2回。口内炎外来に特化した診療を展開するようだ。

果して、口内炎に特化した診療は、口の中のトラブルに苦しみ悩む犬猫とオーナーに希望の光を与えるか。今後の動向に注視するとともに、近年に注目されている「ペットの口内炎に対する幹細胞療法」が確立され、小動物臨床における口内炎外来が世界中に普及する未来が訪れることを期待している。

犬猫の口腔内にはトラブルが起きやすいです。気になる方は、動物病院で相談してみましょう。

 

参考ページ:

https://www.dvm360.com/view/uc-davis-veterinary-hospital-debuts-stomatitis-clinic


コメントする