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フロリダの獣医師会がツイートした犬猫のアレルギーに関する豆知識

投稿者:武井 昭紘

歴史的に早く梅雨が明けたとは言え、猛暑日が続く今年の夏も災害級の豪雨は繰り返されている。とにかく、蒸して暑いのだ。このような季節は、ヒトや動物の皮膚にとって大敵になる。筆者も実感するところとなるが、夏の気候と闘う皮膚は炎症も起こしやすく、痒みも増すのである。そういった時期(8月)に設定されたものが、「Itchy Pet Awareness Month」だ。ペットが感じている痒みを一早く察知し、彼らに適切な治療を受けさせるための啓蒙月間である。そして、アメリカはフロリダの獣医師会はItchy Pet Awareness Monthに合せて、以下に示すツイートを公開した。

 

◆犬猫のアレルギーに関する豆知識◆
・過去10年(2008年~2018年)において、犬のノミアレルギーは12.5%、猫は67.3%増加した
・自宅のほこり、花粉、フケ、カビ、線維製品など多種多様なものがアレルゲンになる
・犬猫のアレルギー性皮膚疾患のうち、食物アレルギーと診断できる症例は全体の0.1(猫)~0.2(犬)%以下に留まる
・食物アレルギー症例の30%は別の皮膚トラブルを併発している

 

上記のことから、特に猫でノミアレルギーが急増していること、家の中はアレルゲンで溢れていること、純粋な食物アレルギーは稀であることが窺える。よって、厳しい夏をペットとともに乗り越えるためには、ノミ予防を確実に行い、自宅からアレルゲンを排除し、食物アレルギーを疑っている症例では「その他の皮膚病を悪化させるファクター」を探すことが望ましいと思われる。

「米国の大規模な動物病院グループが統計学的に考えるアレルギー性皮膚疾患」という記事も参考にして頂けますと幸いです。

 

参考ページ:

twitter.com/the_fvma/status/1555151561839595522


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