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OncoK9®~血液サンプルを用いて犬の腫瘍30種類を検出するテスト~

投稿者:武井 昭紘

600万匹。アメリカでは毎年、これ程の数の犬が悪性腫瘍(癌)と診断されている。実に飼育されている犬の3分の1が悪性腫瘍になる計算だ。そして、発見される時期によるが、この病気は彼らの寿命を短くする。『もっと早く発見できていれば・・・』。そう考えたオーナーや獣医師は数えきれないだろう。つまり、悪性腫瘍の早期発見は、獣医学における永遠の課題なのだ。

冒頭のような背景の中、ペットのために検査サービスを展開するPetDx社およびIDEXX社は、犬が抱えている悪性腫瘍を早期発見する遺伝子検査OncoK9®を提供している。同検査に必要なサンプルは血液。一次診療施設でも簡単に採取できるものだ。そして、OncoK9®は、特異度98.5%で30種類もの悪性腫瘍を検出する制度を誇るという。

オーナーあるいは獣医師の目の前に居る、状態の悪い犬の体内に悪性腫瘍は存在しているのか。OncoK9®は、そこに一つの答えを出す。果たして、同検査によって悪性腫瘍が早期に発見され、一命を取り留める犬は、どれ程の数に昇るか。今後の動向に注視したい。

OncoK9®は、8歳以上の犬の健康診断(スクリーニング検査)として推奨されております。

 

参考ページ:

petdx.com/

https://www.dvm360.com/view/implementing-virtual-care-in-veterinary-practice


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