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高病原性鳥インフルエンザ 国内農場4月の発生は2014年以来

投稿者:AsaT

4月に入ってから、青森県を含む北日本の家禽農場で高病原性鳥インフルエンザ発生が相次いでいる。

記事によると、青森県横浜町で2例、北海道で2例、秋田県大仙市で1例が4月に入ってから確認されている。農林水産省によると、国内農場での4月の発生は、これまでに2014年の熊本県の養鶏場でしか例がないという。

北日本の農場での4月の続発がなぜ起きているのかについて、鳥インフルを研究する京都産業大学感染症分子研究センターの高桑弘樹教授(獣医感染症学)は、「たまたまとしか言いようがない。秋にやってきた渡り鳥はやがて国内に散らばり、春先までウイルスを持っていることは少ないのだが、何が要因となっているのかは分からない。横浜町では2例相次いだので、周辺はウイルス濃度が高い状態なのかもしれないが、青森県内の他の地域でも同じようにウイルスがある可能性は十分にある」と説明。

札幌市内ではキツネの感染が確認された(今月4日確認。哺乳類で国内初)。哺乳類も鳥インフルに感染するとみられており、例えば何らかの小さな哺乳類に感染し、養鶏場の中に入ったことも考えられる。

18年3月から4月にかけ、渡り鳥が去った時期の兵庫県伊丹市で鳥インフルに感染したカラスの死骸が連続して発見された例がある。今、北海道ではカラスの感染確認が続いている。カラスの間で(ウイルスが)維持されているのであれば、渡り鳥が去っても、カラスでの発生が収まるまでは感染が広がる可能性がある。

また、海外で犬、猫も過去に感染例があるので、飼育しているペットに感染する可能性は十分にある。ずっと外に連れ出さないというわけにもいかないだろうが、せめて野鳥の死骸を発見した際は、近づけさせないように気をつけてほしい。(死骸から)どんどんウイルスがまき散らされているというわけではないので、直接接触したりしなければ(危険性は少ない)と説明している。

保菌する渡り鳥が去っても、ウイルスが移行したカラスや哺乳類が、感染を引き起こし続けている可能性を指摘した。


https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1022641

<2022/04/25 Web東奥日報>

高病原性鳥インフルエンザ 国内農場4月の発生は2014年以来(PhotoAC

 

 


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