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悪性腫瘍を抱えやすい犬種を明らかにしたアメリカのペット保険会社の調査

投稿者:武井 昭紘

純血種と混血種・雑種。犬において、これらは良く比べられる。その比較内容は様々で、飼いやすさ、従順度、寿命、病気などが挙げられる。では果たして、悪性腫瘍に焦点を当てると、両者には違いがあるのだろうか。それを明らかにした研究が、アメリカのペット保険会社Nationwideより発表された。なお、詳細は以下の通りである。

 

◆悪性腫瘍を抱えやすい犬種◆
・保険に加入している頭数の多い25品種を対象にした
・160万件を超えるデータを集積した
・混血種・雑種に比べて純血種は約2倍、悪性腫瘍を抱えやすい
・最も悪性腫瘍を抱えやすい品種はボクサー(特に皮膚)、ビーグル(特に尿路)、ゴールデンレトリバー(特に脾臓)である
・ロットワイラーは骨肉腫を発症しやすい(平均的な犬種と比べて)
・最も悪性腫瘍になりにくい品種はポメラニアン、チワワ、ブレンチブルドッグである

 

上記のことから、純血種のうち特定の品種は、悪性腫瘍を抱えやすいことが窺える。よって、該当する品種を飼育する世帯では、自宅での体調チェックに加えて、定期的な健康診断を行うことが望ましいと思われる。また、犬を飼うことを検討するも悪性腫瘍で苦しむ姿は見たくないと願うオーナーは、混血種や雑種を選ぶことが良いのかも知れない。

Nationwideが発行するホワイトペーパーには、犬種ごとに悪性腫瘍を抱える時期(年齢)を示した図表がありますので、ご参照下さい。

 

参考ページ:

https://news.nationwide.com/some-high-some-low-purebred-cancer-rates-you-need-to-know/


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