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20種類にも及ぶ犬猫の消化管内寄生虫を検出する検査KeyScreen™

投稿者:武井 昭紘

犬猫、引いては、ヒトに影響を与える消化管内寄生虫は多岐に渡る。その一つひとつを「確実に」検出し、あるいは、除外することは非常に根気が必要で、時間も費用も掛かるのが現状である。つまり、効率良く、迅速に、且つ、安価に寄生虫の有無を精査する手法が求められているのだ。

そこで、動物医療に向けて診断技術を提供しているAntech社は、20種類にも及ぶ犬猫の消化管内寄生虫を検出する検査「KeyScreen™ GI Parasite PCR」を提供している。なお、この20種類には回虫、鉤虫、鞭虫、条虫、ジアルジア、コクシジウムをはじめとして、駆虫薬であるベンゾイミダゾールに耐性を持つ寄生虫も含まれる。必要な糞便の量は0.15g。浮遊法に使用する量の3分の1程度で済む。そして、サンプルを送付した翌日には結果が出るという。

消化管内寄生虫による感染症は、ズーノーシスに分類されるものが多い。犬猫に感染した寄生虫であっても、彼らに接触するヒトに感染する場合があるのだ。寄生虫検査が高い精度と即時性を兼ね備えることに越したことはない。果たして、KeyScreen™ GI Parasite PCRは、世界で広く認められる検査となるか。今後の動向に注視したい。

KeyScreen™ GI Parasite PCRに関するリンク先では、同検査を使用するためのアルゴリズムが参照できます。

 

参考ページ:

https://www.antechdiagnostics.com/about/news/antech-introduces-veterinary-medicines-most-advanced-parasite-screening-test


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