猫の顔の表情を観察して彼らの感じている痛みを評価するスケールがある。Feline Grimace Scaleだ。このスケールは、痛みで身体検査も苦痛な猫、警戒心が強い猫に触らずとも、彼らの疼痛を評価できる点が優れている。しかし、デメリットがある。猫は屡々、不快感や痛みを隠す。それにオーナーが気が付かないことがあるのだ。となれば、動物病院を訪れることもないだろう。どうしたものか・・・。
冒頭のような背景の中、Zoetis社らは、オーナーが愛猫の感じている痛みに一早く察知するべく、耳・髭・頭の位置、目の開き具合、マズルの形を具に観察してFeline Grimace Scaleの結果を表示するアプリケーションを開発した。なお、同アプリは、獣医師と共有できる画像データを作成するとともに、結果に応じて「動物病院を訪れる必要性」についても提案してくれるという。
果たして、このアプリは、痛みに苦しむ猫を「世界的に」救う力を有しているのか。今後の動向に注視したい。また、日本語に対応したアプリも開発され、本国でも普及していくことを期待している。
参考ページ:
https://apps.apple.com/us/app/feline-grimace-scale/id1596750830