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大型のウサギ「コンチネンタル・ジャイアント」に発生した骨折4例

投稿者:武井 昭紘

捕食者から逃れるために骨を軽量化し逃走能力を高めたウサギは、骨折をしやすい動物種として有名だ。そのような背景の中、エジンバラ大学およびロスリン研究所らは、ある特定の品種に起きた、特徴的な骨折4例を報告した。

なお、大学らによると、特定の品種とはコンチネンタル・ジャイアントで、全例が去勢オスだという。しかも、骨折部位も同じで、下腿骨とともに膝関節を形成する大腿骨顆に骨折が生じたとのことだ。だが、原因は不明。なぜコンチネンタル・ジャイアントの大腿骨顆に骨折が起きたのか分からないと大学らは述べる。

全ての症例は、スクリューによって治療された。3例は後肢の機能を取り戻し、1例は最終的に断脚となった。果たして、彼らの骨折の原因は何か。それは予防できるものか。そして、断脚を回避する方法はないものか。今後、それらを追究する研究が計画され、ウサギ(特に大型種)の整形外科診療が進化を遂げることに期待している。

(画像はイメージです)
大学らの見解によると、ストレスが一因になっているかも知れないとのことです。

 

参考ページ:

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jsap.13417


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