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コロナ禍で人気が高まる猫と動物病院の距離感に関する調査

投稿者:武井 昭紘

猫の福祉向上を目指す大規模な動物保護団体Cats Protectionが発表した報告書によると、新型コロナウイルスが流行した以降、イギリスでは過去1年間に60万匹もの猫が新しく飼い始められ、同国で飼育される彼らの総数は1080万匹にも達したという。つまり、それだけ動物病院を訪れる猫の数も増加することが予想され、小動物臨床における猫の診療は今以上に重要になると考えられるのだ。では果たして、実状は「予想」通りに推移しているのだろうか。その実状を同団体が以下のように公開した。

◆コロナ禍で人気が高まる猫と動物病院の距離感に関する調査◆
・飼育されている猫の89%が動物病院のカルテに登録されている
・しかし年に1度の健診で動物病院を訪れる猫は47%に留まっている
・つまり500万匹以上が動物病院を訪れていない計算になる
・その理由は費用と猫を連れて行くことへのストレスである

 

Cats Protectionは、もう一つの理由が潜んでいると訴える。パンデミックが猫と動物病院の距離を遠ざけていると。猫とオーナーが来院しない本当の理由とは。加えて、カルテも登録されていない猫のオーナーが動物病院から離れている理由とは。今後、それらを詳しく分析する調査・研究が進められ、イギリスで増加していく飼い猫と動物病院の距離が縮まる方法、言い換えると、彼らの健康管理を獣医師がサポートする方法が明らかになることを期待している。

Cats Protectionは、猫を連れて行くことへのストレスを軽減するためのアドバイスを提供しているとのことです。

 

参考ページ:

https://mrcvs.co.uk/en/news/20938/Five-million-cats-not-routinely-visiting-vet,-report-finds


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