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クリスマスに急増する症例に対する注意喚起~チョコレートを食べて救急外来を訪れるペットたち~

投稿者:武井 昭紘

新型コロナウイルスが世界的に流行した今年も12月に入り、あと数日でクリスマスを迎える。暗い、あるいは、不安が募るニュースが多い中で、特別な雰囲気を味わえる日が訪れるのだ。しかし、忘れないで欲しい。人々にとって特別なクリスマスは、犬などのペットにとって、日常と変わらない日であることを。12月24日、25日だけ、彼らは特別な体質なる訳ではないことを—–。

 

12月17日、アメリカの29州に100件を超える動物病院を展開するBluePearl動物病院グループが、あるウェブページをアップした。そこには、「372%増」と記載されている。他の日と比べて、クリスマスイヴは、チョコレートを食べて救急外来を訪れるペットが急増するというのである。人々にとって特別な日を祝うかのように食べ物で溢れるクリスマス。それであっても、この数値は教えてくれている。ペットはクリスマスだからといって特別な体質にならないことを。

チョコレート中毒は、摂取してから12時間以内に発症し、落ち着きのなさ、喉の渇き、嘔吐、下痢に加えて、震え、頻脈、高体温、呼吸異常を呈することがある。そして、昏睡し、死に至る場合もある。つまり、この中毒はペットの命を奪うのだ。だからこそ、気を付けて欲しい。クリスマスといえど、ペットたちに限っては日常を送ってもらいたいと切に願う。

皆様は、12月24日、25日をどのように過ごすのだろうか。もしも、その傍らにペットが居るのならば、チョコレートを食べさせるという行為は避けて頂けると幸いである。

リンク先には、ペットにとって危険なチョコレート以外の食べ物も記載されておりますので、ご参照下さい。

 

参考ページ:

bluepearlvet.com/articles/keeping-pets-safe-this-holiday/


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