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往診専門動物病院「アニホック往診専門動物病院」クルマの中で診療

投稿者:AsaT

近頃「往診を行う動物病院」が増えている。往診と聞くと、獣医師が飼い主の自宅に向かうイメージがあるが、「アニホック往診専門動物病院」はクルマの中で診療を行なっている。

記事によると、「東京都に『飼育動物診療施設』として届けられた施設のうち、往診専門は昨年、183施設。10年前(2007年)は83施設だった。このうち個人名や公の施設などを除き、動物病院とみられるものだけ抜き出すと85施設で、10年間で2.6倍になった計算になるという。往診を行う動物病院が増えているなか、「アニホック往診専門動物病院」はクルマの中で診療を行なう珍しい診察スタイルだという。

同病院は他にも珍しい点がある。血液検査もでき、2~3日かかる検査結果をその場で出せるので病気の早期発見につながる。こうした点が支持され、往診は今年の5月に開始したばかりだが実績は右肩上がり。9月末時点で、1630件(予防接種+往診)を診察しているという。

アニホックには医師3人がいて、診療エリアは1都3県(東京都内23区を中心に、東京都下、神奈川県北部、埼玉県中部・南部、千葉県西部も一部往診可能)が診察可能。現在の単価は、1万5000円ほどで、1件で複数のペットを診ることもあって、そのときには5万円ほどになることもあるそうだ。

往診の場合、効率よく回ることが難しく、移動のことを考えると、「1日5件ほどは回りたい」そうだ。その数字が見えてくれば、今後の事業拡大も視野に入ってくるというのだ。

往診の需要が増えている背景には、「往診で診てもらいたい」人がたくさんいるのではないか?診察単価は近所の動物病院にペットを連れて行ったほうが安く済む。だがそれでも往診をして欲しい飼い主が増えているとだと考えられるようだ。

さまざまな理由で「往診車」を選ぶ人がいる。夫婦共働きで診察時間内に連れていくことができなかったり、飼い主が高齢で病院に行くことが難しかったり。猫を連れていったものの、待合室には犬だらけのこともある。そうした状況に、ペットがストレスを感じてしまうかもしれない。さらに、新型コロナの影響で、飼い主も「密なところで、長時間待ちたくない」という気持ちもあるはず。

同病院は車の中での診察でも飼い主の家の中での診察でも選ぶことができる。飼い主さんは『できるだけストレスを与えたくない』という気持ちが強いので、家のナカでの治療を希望する人が多いという。

記事では「需要があるのに往診診療はなぜ広がりを見せてこなかったのだろうか?」との疑問に、同病院の獣医師、藤野洋さんは「個人で運営されているところが多いからではないでしょうか」と指摘。「いますぐ、ワンちゃんを診てもらいたい」と連絡しても、医師が往診をしている(またはなんらかの仕事をしている)と電話がつながらないといったケースが少なくないからだという。

診てもらいたいのに、診てもらえない。診たいのに、診ることができない。もちろん、診察の予約であればインターネットを使えば解決できるわけだが、人手不足を解決することは難しい。こうしたミスマッチという課題に対して、組織として解決することができれば、新しいビジネスとして大きくなるのかもしれない。


https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2110/09/news004.html

<2021/10/09  ITmediaビジネス>

往診専門動物病院「アニホック往診専門動物病院」クルマの中で診療(写真と記事は関係ありません)

 

 

 

 


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