推定で年間1億5000万~3億5000万羽。カナダでは、これ程多くの野鳥が、屋外を自由に動き回る猫に狙われて犠牲になっている。そのため、同国において、猫による生態系の破壊が問題視されているのだ。そこで、オンタリオ州に位置するゲルフ大学が、屋外で活動する猫の行動を観察する研究をスタートした。
なお、同研究では、キャットカムと名付けた小型のカメラを猫の首輪に取り付けて、彼らの視点で画面に飛び込んでくる物やイベントを撮影するシステムを採用している。そして、どんな動物を狩猟対象としているのか、どこの道路を利用しているのか、車のボンネットなど普段くつろぐ場所は何処なのか、同大学は、カメラに記録された画像データから様々な情報を得ようとしている。
『保全活動を支援し、猫に屋外に居る時と同様の室内環境を提供する。』
ゲルフ大学は、研究の目的をこうのように語る。果たして、生態系を守りつつ猫の飼育環境も悪化させないアイデアは生まれるだろうか。今後の動向に注視していきたい。
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