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Freedom Project~動物慈善団体が提供する家庭内暴力から犬とヒト救うサービス~

投稿者:武井 昭紘

家庭内暴力という社会問題に取り組む専門家によると、その標的はヒトだけではないという。つまり、飼育されているペットも被害を受けるようなのだ。故に、暴力から逃れるように避難した被害者(オーナー)は、非常に心配をする。自分たちが安全な場所にいる今、残されたペットが痛い想いをしているのではないかと—–。

 

そこで、保護犬に里親を見付ける活動と、それに必要な情報を発信するイギリスの慈善団体DogsTrustは、Freedom Projectというサービスを提供している。なお、同サービスは、避難しているオーナーが飼っていた愛犬を保護し、一時的な世話をしてくれる里親に引き合わせるもので、暴力に苦しんだ彼らに更なる苦痛や不安・心配が降り掛からないようにすることを目的としている。そして、サービス開始から16年。Freedom Projectは、1500名を超える被害者の救済に関わったとのことである。

家庭内暴力。それから逃れた被害者。残されたペット。おそらくは、日本でも、同じような現象が起きているものと推察する。詰まるところ、Freedom Projectは、本国においても求められているのだ。現在、避難しているオーナーの心配は如何ばかりか。また、暴力に耐えるペットは、充分な食餌と必要な獣医療を与えられているのか。近い将来、日本版Freedom Projectが展開され、彼らの希望の光になることを切に願っている。

このプロジェクトの里親は、犬を飼ったことがあり、昼間も自宅に居て、6ヶ月以上もの間、保護した犬を世話できるヒトにお願いしているとのことです。

 

参考ページ:

https://www.dogstrust.org.uk/help-advice/hope-project-freedom-project/freedom-project


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