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チョコレート中毒~コロナ禍でのイースターに合せて注意喚起を行うイギリス獣医師会~

投稿者:武井 昭紘

4月11日現在。
新型コロナウイルスに感染したヒトは、134,957,021名。
死者は、2,918,752名。
世界各地で変異株が猛威を振るっている。ロックダウンに移動・外出の制限、これらは暫く避けられそうにないだろう。つまり、「以前」よりも、おうち時間が増えるということだ。そのような背景の中、4月4日、イースターを迎えた。そして、このことについて、イギリス獣医師会(British Veterinary Association、BVA)はある懸念を示した。

 

80%。英国内で小動物臨床に従事する獣医師の実に80%が、ペットのチョコレート中毒を診察した経験がある。また、54%。2019年のイースターにおいて、半数以上の獣医師がチョコレート中毒を3例以上治療したという。これを受け、BVAは、コロナ禍の今を心配する。おうち時間が増えた状況下でのイースター。チョコレート中毒に陥るペットが増加するのではないかと。

 

同中毒は、チョコレートの摂取から12時間以内に発症し、症状は最長で3日続く。当初、罹患動物は落ち着きがなくなり、喉の渇き、嘔吐、下痢を呈する。そして、それは時間とともに、震え、頻脈、高体温、呼吸異常へと発展。重症となれば昏睡に陥り、最悪の場合は死に至る。BVAは訴える。心当たりのある症状が愛犬を襲ったら、動物病院に連絡をして欲しいと。果たして、今年のイースターでは、どれくらいの中毒症例が動物病院を訪れたのだろうか。1例もいないことを祈りつつ、BVAの呼びかけが多くのオーナーに届いたことを願っている。

「チョコレート中毒計算機」に関する記事も、是非ご参照下さい。

 

参考ページ:

https://www.bva.co.uk/news-and-blog/news-article/keep-chocolate-out-of-reach-of-pets-this-easter-vets-warn/


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