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飼い主の意識と猫の体重との関連性を検証した研究

投稿者:武井 昭紘

医学的に「肥満は病気である」と言われ始めてから久しい。しかしながら、ある研究が報告する通り、一部のヒトは、愛犬の肥満に対して寛容であることが知られている。では、果たして、猫を飼っている世帯における肥満に対する認識とは、一体どのようなものであろうか。そして、その認識は彼らの体型に影響するのか。それを明らかにした研究が発表された。

 

なお、発表を行ったシドニー大学らによると、オーストラリア国内で猫を飼育しているオーナー1300名以上にオンラインアンケートに回答してもらったところ、以下に示す事項が明らかになったとのことである。

◆愛猫の肥満に対する意識◆
・70%以上のオーナーは肥満を許容していない
・肥満を許容するオーナーの猫は過体重・肥満である可能性が高い
・ぽっちゃりしている方が裕福な生活だと考えているオーナーの猫は過体重・肥満になりやすい

 

上記のことから、肥満に寛容になることは、猫の肥満を引き起こすことが分かる。よって、愛猫に健康でいて欲しい、あるいは、心臓や関節への負荷に加えて糖尿病の発症リスクが高いとされる肥満になって欲しくないと願うオーナーは、肥満に対して決して寛容にならず、徹底した(猫の)体重管理を実践することが望ましいと思われる。

オーナーの意識以外に、猫を肥満にさせる危険因子につしましては、今回紹介した論文をご参照下さい。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32584825/


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