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韓国ソウル 新型コロナウイルス感染者 飼い猫から「陽性反応」

投稿者:AsaT

韓国のソウルでは、猫や犬などのペットも無料で新型コロナウイルス検査を受けられるようになりました。ペットが感染した人間と接触しており、新型コロナウイルスの症状がみられ、飼い主のリクエストがあった場合に、無料の検査を受けられるそうです。

韓国ソウルではペットへのウイルス検査で、猫1匹から陽性が確認されたことが2月15日に発表がありました。同国国内で感染が確認されたのは初めて。猫には嘔吐や活動低下の症状がみられ、10日には動物福祉施設に移され保護されています。

昨年、ベルギーでは感染した飼い主から飼い猫への感染が発表されています。飼い主に感染の症状が出た1週間後に飼い猫が嘔吐、呼吸困難や下痢症状が出たため、コロナウイルス検査をしたところ陽性が判明しました。米国の動物園でトラやライオンなどの猫科動物への感染も飼育員からの感染でした。

このように、韓国以外でもコロナウイルスに感染した人間から、猫や犬に感染した例が数例報告されていますが、ペットのウイルス検査は推奨されていないため、発病・症例の報告が少なくなっている可能性が考えられます。

東京大学医科学研究所の調査・研究では、猫の感染症状には呼吸器症状、消化器症状がみられるが、感染しても症状が出ない場合も多いとされています。

しかし、猫には猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症の呼吸症状もあり、猫風邪も多いため注意が必要です。猫同士は感染しやすく、多頭飼育下ではその集団での発生率が高くなることが知られています。

コロナ感染は人間から動物への一方的な感染だけでなく、中国奥地のコウモリを宿主とした感染であるという説もあります。何を由来に、どのように変異していくか注視していく必要があります。

また、鳥インフルエンザについても留意が必要です。ロシア衛生当局では2月20日、高病原性の鳥インフルエンザウイルス「H5N8亜型」にヒトが感染したと世界保健機構(WHO)に報告。ロシア南部の養鶏場の従業員7人から検出され、現在は全員が回復しています。

「H5N8亜型」は、日本でも野鳥や養鶏場で飼育されている鶏からの検出が相次いでおり、幾万羽が殺処分を受けています。「H5N8亜型」も、それまでは直接人間への感染は報告されていませんが、変異種のウイルスがパンデミックで拡大されると世界で甚大な被害が出ることが予想されています。

これから暖かくなれば、鳥インフルエンザやコロナウイルスへの感染が低くなる可能性もありますが、引き続き注意を払い続けていく必要があるでしょう。


<日テレ24 2021/01/08>

https://www.news24.jp/articles/2021/01/08/07800237.html

<bi0RXiv 2020/03/31>

https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.03.30.015347v1

<ウィキペディア「H5N1の世界的な広がり」「H7N9亜型」>

https://en.wikipedia.org/wiki/Global_spread_of_H5N1

https://ja.wikipedia.org/wiki/H7N9%E4%BA%9C%E5%9E%8B

韓国ソウル 新型コロナウイルス感染者 飼い猫から「陽性反応」(photoAC
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