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コロナ禍における日常生活の変化が分離不安症の犬に及ぼす影響に関する調査

投稿者:武井 昭紘

ロックダウンに外出・移動の制限。新型コロナウイルスが世界的に流行し、イギリスでは人流を減らす措置が講じられ、自宅で過ごす時間が多くなったヒトが増えている。と同時に、ペットを飼育している世帯では、愛犬や愛猫と向き合う時間も多くなった。すると、必然とも言うべきか、ペットの問題行動に頭を悩ませるオーナーが続出するといった結果が生じたと聞く。そして、その行き着く先は「安楽死」だという。

そこで、『これは何とかしなくては』と思い立ったのが、バーミンガムの北西に位置するハーパーアダムス大学の動物看護科に所属する学生だ。彼女は、卒業を控え、このご時世で日常生活に変化が起きた世帯で飼育されている犬を対象にして、分離不安症の実態を調査する計画を立てたとのことである。具体的には、連続で4週間以上もの間を主に自宅で過ごした後、普段の勤務体系に戻る家庭において、犬の分離不安症はどのような変遷を辿るのかについて明らかにするそうだ。

2度目の緊急事態宣言の最中、癒しを求めてペットを飼い始めるヒトが日本でも増えているというニュースが報道されている。その一方で、保護施設に助けを求めるオーナーも多いと各テレビ局は訴える。果たして、このコロナ禍において、本国ではどれ程の数のオーナーと犬が分離不安症で苦しんでいるのだろうか。ハーパーアダムス大学の調査を契機に「それ」が議論され、彼らの福祉が向上することを願っている。

本調査では、5分程度のオンラインアンケートをオーナーに依頼して、そのデータを集積するとのことです。

 

参考ページ:

https://www.harper-adams.ac.uk/news/203603/lockdown-separation-anxiety-future-veterinary-nurse-focuses-on-the-impact-of-c19-on-dogs-and-owners


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