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食べた犬150匹以上が病気になり亡くなったペットフードのリコール

投稿者:武井 昭紘

フードを食べた犬が亡くなる。1件でも悲劇だと思われる事例が、アメリカでは70件以上も発生している。食品医薬品局(FDA)によると、そのフードとは、アメリカ中西部に拠点を構えるペットフードメーカーMidwestern Pet Foodsが製造しているSportmixシリーズだという。一体、同製品に何が起きているのか。そして、被害は何処まで広まるのだろうか—–。

 

現在、FDAは、アフラトキシンに目を付けている。そう、Aspergillus flavusというカビの一種が産生する毒素だ。犬が継続的に摂取すると、刺激に対する反応が鈍くなり、食欲不振、嘔吐・下痢、肝障害(黄疸になることも)などを呈するとされている。また、最悪の場合は、死が待っている。これが、Sportmixシリーズのフードに混入したと考えているのである。そして、実際、フードの製造工場があるオクラホマ州に隣接するミズーリ州では、流通している製品から高濃度のアフラトキシンが検出されたという。

オクラホマを始めとして、ミズーリ、アーカンソー、カンザス、ケンタッキー、ルイジアナ、ニューメキシコ、オレゴン、テキサス、ワシントン。全10州で調査が進む。果たして、報告が上がった70件すべてにアフラトキシンが関わっているのだろうか。今後、事実が明らかにされるとともに、これ以上、犬が犠牲にならないことを願うばかりである。

アフラトキシンが混入していると疑われているSportmixシリーズは、リコールされているとのことです。

 

参考ページ:

https://www.fda.gov/animal-veterinary/outbreaks-and-advisories/fda-alert-certain-lots-sportmix-pet-food-recalled-potentially-fatal-levels-aflatoxin


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