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氷点下を記録する極寒の冬においてイギリス獣医師会が警鐘を鳴らす猫の不凍液中毒

投稿者:武井 昭紘

犬や猫の中毒は、季節性を伴って起きる場合がある。例えば、イースター・ハロウィン・クリスマスの時期に頻発するチョコレート中毒が「それ」だ。そして、北半球は本格的な冬を迎えた。場所によって、寒気の発達によって、氷点下を記録するケースも珍しくない厳しい冬。その気温で様々なものが凍結する冬である。つまり、不凍液が活躍する季節だ。すると当然の如く、不凍液による中毒が発生する—–。

 

これに警鐘を鳴らしたのが、イギリス獣医師会(British Veterinary Association、BVA)だ。BVAによると、昨年の年末年始、英国内の獣医師の実に51%が、猫の不凍液中毒を診察したという。そのため、同会はウェブページを介して、不凍液の徹底管理を訴え掛ける。猫の口や手が届かない所に不凍液を保管し、不凍液が存在している場所を出入りした猫の手足を念入りに拭こうと。そして、万が一、愛猫が中毒症状(嘔吐、沈うつ、協調運動障害、発作、呼吸困難など)を呈したら動物病院に連絡しようと。

 

日本にも、不凍液は流通している。さらに、今年は、列島を大寒波が覆っている。詰まるところ、猫の不凍液中毒は対岸の火事ではないだろう。そして、愛猫が中毒になってから対処方法を考えたのでは遅いと言える。よって、何も起きていない今、BVAの警鐘を参考にして、不凍液の管理をして頂けると幸いである。

リンク先には、不凍液中毒のほか、冬を過ごすペットに関する注意点が記載されておりますのでご参照下さい。

 

参考ページ:

https://www.bva.co.uk/news-and-blog/news-article/plunging-temperatures-and-snow-flurries-prompt-pet-safety-warning-from-vets/


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