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フィラリアに感染した犬の治療スケジュールを生成してくれるウェブサイト

投稿者:武井 昭紘

『陽性。』
動物病院を訪れた犬が、フィラリアに感染していることが判明した。
様子を見る限り、オーナーはショックを隠せないようである。
果たして、彼らを助ける術とは、どんなものであろうか。
外科か内科か。
外科ならば、フィラリアの成虫を摘出して、予防を続ける。
では、内科ならば、どれ程の時間が掛かるだろうか。
そして、そのスケジュールとは・・・。

 

このような状況で利用できるオンラインツールがある。それは、米国糸状虫学会(American Heartworm Society、AHS)がリリースしているDosage Calculatorだ。同計算機に症例の体重を入力するだけで、治療の流れが一覧となって表示される。例えば、本日、6月11日。体重20kg。各薬剤(メラルソミンを含む)の用量とともに、スケジュールが瞬時に算出される。その行程は、少なくとも1年間。決して簡単な道のりではないようである。

 

流れが「見える」ということは、愛犬の治療が向かう先をイメージしやすく、非常に利便性が高いと思う。しかし一方で、本国では、メラルソミンを使用しない動物病院も少なくないであろう。よって、今後、日本版Dosage Calculatorが開発され、フィラリア検査陽性の犬を助ける内科療法が一瞬にして分かる未来が訪れることを期待している。

リンク先には、フィラリアの生活環を説明した図やビデオもありますので、是非ご覧ください。

 

参考ページ:

https://www.heartwormtoolkit.com/


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