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犬の分離不安症を治療するCalmer Canine®の効果を検証するトライアル

投稿者:武井 昭紘

全米で飼育されている犬の17%。実に1700万匹に相当する個体が、分離不安症を抱えていると試算されている。つまり、これ程までの数の犬が、オーナーが居なくなったとみるや鳴き叫び、ドアの前で立ち尽くし、部屋を手当たり次第に散らかしているのだ。果たして、そういった世帯では、どのような苦労が日々勃発しているのだろうか。そして、その苦労を解決する方法は、副作用が付き纏う薬物療法と、時間が掛かり根気が必要な行動療法以外にはないものなのだろうか。

 

そのようは背景の中、ノースカロライナ州立大学は、薬剤に依存することなく犬の分離不安症を治療するデバイスCalmer Canine®の有用性を検証するトライアルを開始した。なお、同トライアルでは、当該疾患の疑いがある犬たちを2つのグループ(デバイスを使用する群と、しない群)に分け、両群の行動学的な差を観察するとのことである。

 

日本の総世帯は、約4900万。
その20%が犬を飼育していると仮定すれば、母集団は980万匹。
うち17%が分離不安症を抱えているとしたら、症例数は約167万件。
そして、アメリカに1700万件。
トライアルの成功は、この莫大な数(1867万件)の罹患犬を救う原動力になるかも知れない。
よって、Calmer Canine®の有用性が確認される未来を願っている。

日本でも、同様のトライアルが計画されることを期待しております。

 

参考ページ:

https://drive.google.com/file/d/1kYKQjiBmO7MY_wCOiTbCnGj4N4N3ORtE/view


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