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洞不全症候群または失神を起こすシュナウザーの遺伝子を解析するトライアル

投稿者:武井 昭紘

洞不全症候群。それは、洞結節(洞結節に続く伝導路を含む)の障害によって心拍出量が保てず、無気力、衰弱、虚脱、ふらつき、更に重症となれば失神や「けいれん」を呈する循環器疾患である。また、ミニチュア・シュナウザーは、当該疾患の好発犬種として知られている。果たして、この病気は、どのような根本的な原因がキッカケで発症に至るのか。それを明らかにしようとするトライアルが始まった。

なお、同トライアルを発表したのは、ノースカロライナ州立大学獣医大学だ。大学によると、心臓病に起因して失神する、あるいは、洞不全症候群に罹患したミニチュア・シュナウザーを対象にして、遺伝子変異を見付ける研究を行うという。そして、その際に、自宅に居る時も含めた24時間体制で心電図モニターを実施するとのことである。

仮に、変異が発見されれば、ペースメーカー以外の治療法が考案できるかも知れない。また、繁殖計画の見直しによって洞不全症候群を発症する症例をゼロにできるかも知れない。よって、今回紹介したトライアルが成功を収めることを期待している。

遺伝子解析に使用するサンプルは、頬粘膜のスワブだとのことです。

 

参考ページ:

https://drive.google.com/file/d/1MNNuN3iHunYlgMu1Mb0WvO9SOX2Dxhms/view


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