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Calmer Canine®~薬剤に依存せず犬の分離不安症を治療するデバイス~

投稿者:武井 昭紘

分離不安症。
それは、オーナーの存在が感じられなくなった時に始まる。
異常に心拍数と呼吸数が上昇し、オーナーが去っていった方向のドアや窓を見続ける。そして、オーナーが居るかのように手を伸ばし、オーナーを呼ぶかのように鳴き叫ぶのだ。アメリカで暮らす犬の17%、実に1300万匹が、この病気に罹患していると言われる。また、重症の場合には、罹患犬とオーナーのQOLを低下させ、安楽死という最終手段で幕引きになることもあるという。彼らの福祉や幸せを考えると、非常に深刻な社会問題である。
何か解決策はないものか—–。

 

そのような背景の中、ニューメキシコ州に拠点を構えるAssisi Animal Health社は、薬剤に依存することなく、当該疾患に立ち向かうペットグッズCalmer Canine®をリリースしている。なお、同製品は、特殊な電磁場(targeted pulsed electromagnetic field、tPEMF)を犬の頭部に作り出し、それによって「不安」という感情を軽減させる効果を有しているとのことだ。1回15分、1日2回の施術で、4-6週間後には分離不安症に伴う問題行動の頻度が低下していくという。

果たして、罹患犬のうち、どれくらいの割合を、Calmer Canine®は改善させることができるのだろうか。今後、その有用性を検証する研究が進められ、世界各地で愛犬の分離不安症に悩むオーナーにとって、同製品が希望の光になることを期待している。

Calmer Canine®は、FDAの承認を得ているとのことです。

 

参考ページ:

https://assisianimalhealth.com/calmer-canine/


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