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猫を飼育しているオーナーの動物病院に対する距離感を調査した研究

投稿者:武井 昭紘

去る8月22日。
この日は、「愛猫を動物病院に連れて行こう」という意味が込められた記念日、National Bring Your Cat to the Vet Dayであった。そのため、先日、猫を動物病院に連れて行った方が良い5つの理由を本サイトにて紹介させて頂いた。そこで、ふと疑問に思ったのだ。実際のところ、動物病院に愛猫を連れいったオーナーはどれ程の割合なのか。そして、その連れて行った理由とは何であって、反対に、連れて行かなかった理由とは何であるのか。猫の飼育頭数が増加している近年、オーナーの動物病院に対する距離感とは、一体・・・。

 

ここに、一つの結果を出したのが、世界的なペットフードメーカー、ロイヤルカナン社である。なお、同社によると、詳細は以下の通りだ。

◆猫のオーナーの動物病院に対する距離感◆
・約2000人のオーナーが調査に参加した
・最近の6ヶ月間で動物病院を訪れたオーナーの割合は43%であった
・主な来院の理由は年1回の健診であった
・猫を動物病院に連れていけない場合、半数以上のオーナーがネット・知人・家族にアドバイスを求めていた
・室内飼育を理由に、60%のオーナーがワクチンや治療の必要性を感じていなかった

 

上記のことから、健診で動物病院を訪れるオーナーが多いことは素晴らしいことと言えるが、オーナーが獣医師(動物病院)に相談しやすい環境の整備と、室内飼育の猫に必要な動物医療に関する啓蒙は、両者の距離をより縮めるために重要であると考えられる。よって、これらの課題を進めるために、今後、最適な「環境」と効果的な「啓蒙方法」を追究する調査が計画されることに期待している。

本調査では、4分の1以上のオーナーが、愛猫の体型を過少評価している(過体重を標準だと思っている)ことも判明しております。

 

参考ページ:

www.vettimes.co.uk/app/uploads/2020/09/WEBRoyal-Canin-cat-infographic.jpg


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