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Animal Pain Awareness Monthに発信されたペットの痛みに気が付くチェックポイント

投稿者:武井 昭紘

Animal Pain Awareness Month
それは、自分と他人の痛みを理解し、より良い生活を送るために、米国慢性痛協会(American Chronic Pain Association)が9月に設けたPain Awareness Monthに合せて、国際獣医疼痛管理学会(International Veterinary Academy of Pain Management、IVAPM)が定めた啓蒙月間である。故に、この啓蒙月間には、ある願いが込められている。人々(動物医療関係者も含む)が、動物たちが感じているであろう「痛み」について学び、それを代弁できるようになって欲しいという願いが—–。

 

そのような背景の中、アメリカ獣医師会(American Veterinary Medical Association、AVMA)は、9月12日にツイッターを介して、飼っているペットの痛みに気が付くチェックポイントを以下通り発表した。

◆ペットの痛みに気が付くチェックポイント◆
・歩行がおかしい
・動かなくなった
・横になっている体勢から起き上がるのが難しい
・階段を利用しなくなった
・食欲が落ちている
・過剰なグルーミングをしている(特定の場所を舐め続けている)
・ジャンプをしなくなった

そして、『上記の事項に該当した場合は、獣医師に相談して欲しい。』と、AVMAは述べる。

 

ペットたちは、自分自身が感じている痛みを、オーナーや獣医師に上手く伝える術を持たない。だからこそ、彼らの行動変化をヒントにして「痛みに気が付く」ことが、大変に重要なのだと思う。そのキッカケとして、是非とも、今回紹介したチェックポイントを活用して頂けると幸いである。

新人獣医師の皆様は、AVMAが提唱するチェックポイントについてオーナーに問診を取ると、ペットたちが感じている痛みを認識しやすくなるかも知れません。

 

参考ページ:

twitter.com/AVMAvets/status/1304489904731291651


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