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急増する犬のパルボウイルス感染症に警鐘を鳴らすアメリカの動物病院グループ

投稿者:武井 昭紘

9月17日現在。
新型コロナウイルスに感染したヒトは、29,737,453名。
同感染症が原因で亡くなったヒトは、937,391名。
パンデミックは、未だ収まることを知らない。

そのような中、アメリカでは、とある犬の感染症が急増しているようだ。なお、この「急増」を発表したのは、アメリカの26州に90を超える動物病院を展開し、1100名以上の獣医師を擁するBluePearl Pet Hospitalで、過去5年間と比較して、今年は、救急に運ばれてくる犬のパルボウイルス感染症例が70%も増加しているとのことである。

 

これには、『コロナ禍の影響が色濃く出ている』と、同院は述べる。

つまり、外出や移動に制限を受けた人々が動物に癒しを求め、シェルターに保護された犬たちを充分なワクチネーションを経てないままに引き取った結果が、パルボウイルス感染症例の急増に繋がっているというのだ。

 

当該感染症は、子犬に起きやすい。
ウイルスに曝露されてから3~10日で発症する。
発症から48~72時間以内での死亡が多い。
しかし、適切な治療を施せば、90%の生存率を維持できる。

BluePearl Pet Hospitalは、このように訴えかける。果たして、パンデミックは、いつまで続くのか。そして、引き取られていく犬たちの運命は。コロナ禍が1日でも早く終息することを願うとともに、今回紹介した「発表」が、ガイドラインに沿ったワクチネーションプログラムを済ませてからの保護犬の引き取りを推進するキッカケになることを期待している。

新型コロナウイルスに振り回されるのは、「ヒトだけではなくペットも」だということを、肝に銘じておく必要があるのではないでしょうか。

 

参考ページ:

bluepearlvet.com/press-releases/bluepearl-pet-hospital-finds-alarming-increase-in-parvovirus-cases-amid-covid-19/


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