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思春期を迎えた子供のように振る舞う犬の行動に関する研究

投稿者:武井 昭紘

思春期。
誰しもが通る、10代頃から始まる大人への成長過程。
この思春期に、家族からのアドバイスや指示に対して素直に応じられなくなる反抗期が重なったヒトは多いのではないだろうか。そこで、本稿では、そのような時期の懐かしさを感じつつ、ある研究に耳を傾けて頂けると幸いである。

 

なお、研究を発表したのは、イギリスの大学(ノッティング、ニューカッスル)。大学らによると、生後8ヶ月(ヒトの思春期に相当する時期)を迎えた犬の行動は大変に興味深いものだとのことだ。

ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、2品種の血を引く混血種。70匹近い犬が参加した行動学的研究。観察する行動はシンプルで、オーナーの『座れ』という指示に従うか否かである。そして、その結果は、5ヶ月齢の時に比較して、8ヶ月齢となった頃には、①指示に従うまでの時間が長くなり、②繰り返しの指示に従わない確率が上がるというのである。

これを受け、①や②の行動は10代の若者の行動に似ているとして、大学らは、犬にも思春期があると結論付けた。加えて、大学らは述べる。『思春期に入った犬が指示に従わない場合、感情的になったり、厳しく罰したりしないで欲しい』と。

 

ヒトにも犬にも、親(オーナー)に反抗したくなる時期が訪れる。
自身が、あるいは、兄弟や友人が子供だった頃を思い出してみると、お年頃、8ヶ月齢の「子犬」の気持ちが分かって、ペットライフを楽しく、懐かしく過ごせるのではないだろうか。

280匹を超える犬が参加した行動学的研究では、8ヶ月齢の個体は、彼らが5ヶ月または12ヶ月齢になった頃と比べて、訓練可能性に関するスコアが低くなることも分かっております。

 

参考ページ:

https://www.nottingham.ac.uk/news/teenage-dogs


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