『病院に連れてくるのは難しい。』
おそらく感じるであろうストレスを案じて、愛猫と共に動物病院を訪れようとしないオーナーは少なくない。無論、分からない訳ではないのだ。筆者も、学生時代に猫を飼っていたことがあり、当時は、慣れない環境に彼女を連れ出すことは気が進まなかった。しかし、ヒトと同じく猫も生き物で、健康な時もあれば、病気に苦しむ時もある。そして、その病気は、早期に発見して早期に治療するに越したことはないのだ。
つまり、愛猫との末永く幸せなペットライフを「健康的に」楽しむためには、動物病院と上手く付き合うことが重要なのである。そこで、本稿では、去る8月22日に設定され、「愛猫を動物病院に連れて行こう」という意味が込められた記念日、National Bring Your Cat to the Vet Dayに合せて発信されたSNS上のメッセージ(連れていく5つの理由)を紹介したい。
◆猫を動物病院に連れていく5つの理由◆
①猫は、ヒトよりも早く年を取る
②猫は、病気を隠す名人である
③猫の50%以上は過体重・肥満である
④病気に対する治療よりも予防医療の方が猫を健康に保てる
⑤子猫より成猫の方が歯の数が多い(成猫の方が歯周病になりやすい)
上記を纏めると、①年を取るのが早く②病気を隠す猫は、③半数が肥満(肥満は病気である)で、④歯周病を抱える可能性が年々高まるから、予防医療で健康を維持しようとなる。これは、猫の健康管理において、決して忘れてはならない大切なことである。
読者の皆様のうち、オーナーの方々は、愛猫を動物病院に連れて行っているだろうか。また、獣医師・動物看護師の方々は、担当する猫たちの健康を守るために、そのオーナーに何を提案しているだろうか。今一度、National Bring Your Cat to the Vet Dayを機に、猫と動物病院の関係を改めて考えて頂けると幸いである。
参考ハッシュタグ:#NationalBringYourCatToTheVetDay