ニュース

コロナ禍を経験して変容したオーナーとペットの関係性を明らかにした研究

投稿者:武井 昭紘

新型コロナウイルスに感染したヒトは、全世界で13,150,645名。
同感染症が原因で亡くなったヒトは、574,464名。
パンデミックを起こしたウイルスの猛威は、未だ留まることを知らない。
これでは、どの国であっても、コロナ以前の経済活動や日常に戻ることは望むべくもないであろう。
つまり、人々の生活は「新しい様式」へと変容せざるを得ないということだ—–。

 

前述した変容には、コロナ禍で「おうち時間」が増えたヒトと、彼らに飼われているペットの関係性も含まれる。このように考えたのが、アメリカに1000件以上の動物病院を抱えるBanfield Pet Hospital(バンフィールドグループ)である。そこで、同グループは、その「関係性」を明らかにする調査を行い、以下のように発表した。

◆コロナ禍で変容したヒトとペットの関係性◆
・20%のオーナーは、会社よりもペットの居る自宅で仕事をしたいと考えている
・73%のオーナーは、制限緩和に伴う出社でペットと離れる時間が増えることに不安を抱いている
・59%のオーナーは、通常勤務に戻ることでペットに分離不安が起きることを心配している
・67%のオーナーは、ペットの飼育方法を変更することを検討している
・47%のオーナーは、ペットと過ごす時間を充実させようと考えている
・21%のオーナーは、ペットと一緒に過ごす時間が増えるようにスケジュールを調整すると回答した
・37%のオーナーは、ペットのホームケア(デンタルケアなど)に注意を払うようになった
・20%のオーナーは、コロナ禍が収まったら、ペットの予防医療に積極的に取り組みたいと思っている

 

上記のことから、多くのオーナーが、コロナ禍にてペットライフを見つめ直したことが窺える。その中には、動物病院が関わることのできるもの(デンタルケア、予防医療)もある。これに対して、獣医師および動物看護師は、どのようなサービスを提供できるだろうか。コロナ禍とは、動物医療関係者にとって、変容した「彼らの関係性」に応える診療とは何かを考える時期なのかも知れない。

リンク先には、列挙したもの以外の統計も発表されておりますので、ご参照下さい。

 

https://www.banfield.com/about-us/news-room/press-releases-announcements/new-survey-reveals-effects-stay-at-home-order-may


コメントする