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Canine Health Schemes~股関節・肘・眼にトラブルを抱えやすい犬種を纏めたウェブサイト~

投稿者:武井 昭紘

6000匹、11000匹、20000匹。
イギリス獣医師会(British Veterinary Association、BVA)の発表によると、2018年の1年間に肘、腰、眼にトラブルを抱えた犬の数は、冒頭の通りであるという。おそらくは、これらの中に、遺伝性疾患に罹患した犬も含まれることになるだろう。つまりは、トラブルが代々引き継がれてしまっているのだ。

そこで、BVAは、彼らの健康と福祉の向上を願って、ウェブサイトに「Canine Health Schemes」を公開している。なお、同サイトには、肘関節形成不全、股関節形成不全、遺伝性眼疾患の定義から始まり、好発犬種、症状に関する情報がコンパクトに纏められて表示されている。

 

『遺伝性疾患の発生率と重症度を低下させる繁殖計画を立て、これから生まれてくる子犬の健康を守る』
BVAは、このように述べ、Canine Health Schemesをキッカケにして、子犬たちの未来から「遺伝性疾患の苦しみ」を取り除こうとしているようだ。

 

今や、コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴う外出自粛や禁止が、世界各地におけるペットの需要を増大していると言われる。果たして、COVID-19が終息した時に、コロナ禍で飼育され始めたペットたちは遺伝性疾患に悩むことなく、幸せで暮らしているだろうか。Canine Health Schemesが、彼らの未来に気遣った繁殖計画の実現に寄与することを祈るばかりである。

ウェブサイトでは、キアリ様奇形(脊髄空洞症を含む)に関するスキームもありますので、是非ご参照下さい。

 

参考ページ:

https://www.bva.co.uk/canine-health-schemes/


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