蒸し暑い。
寝苦しい。
歩いているだけで汗が噴き出る。
日差しが皮膚を焼くかのように強い。
今年もまた、この季節がやってきた。
夏である。
コロナ禍にして、熱中症に注意を払わねばならない時期に差し掛かったということだ。
そこで、本稿では、ペットの熱中症を予防し、万が一、ペットが熱中症に陥った時の対処を心得るために、カリフォルニア大学が用意したウェブサイトを紹介したい。なお、概要は以下の通りである(詳細はリンク先をご参照下さい)。
◆ペットの熱中症に関する基礎知識および熱中症予防対策◆
・熱中症は、夏の始まりに起きやすい
・厚い被毛、短頭種、肥満、心臓病は、熱中症のリスクを高める
・過度な運動は勿論のこと、犬を車内に残したり、直射日光の下に長時間晒すと、熱中症は起きる
・換気が出来ない密室も要注意である
・気温が高い時間帯での運動を避ける
・屋外における活動では飲料水を持参し、直射日光を避け、日陰で休憩する
・41℃を超える体温は、熱中症の可能性が高い
・41.1℃以上では脳に障害が起き、42.7℃以上では臓器不全を発症する可能性が高い
・ペットの熱中症に気が付いたら、すぐに動物病院へ連絡
・動物病院への移動中は、ペットを「常温」の水で冷やす
・ペットにファンで風をあてることも可
・39.4℃までに下がったら、冷却処置を中止
熱中症は、致死的経過を辿ることもある「病気」の一つだ。しかし、前述のように予防対策を講じれば、発症リスクを減少させることが出来るのも特徴である。よって、今回紹介したカリフォルニア大学の注意喚起を参考に、暑い夏に備えて頂けると有難い。
参考ページ:
https://healthtopics.vetmed.ucdavis.edu/health-topics/heat-stroke-dogs