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Adopt A Cat Month~6月は猫の里親になる意味を考える1ヶ月~

投稿者:武井 昭紘

引き取り数、56404匹。
殺処分数、30757匹。

これは、環境省が発表した平成30年度における猫の引取り及び処分の状況である。経年によって、その数値は着実に減少しているものの、まだまだ殺処分される個体が多いのが現状である。つまり、終生飼養の概念を広く啓蒙することは勿論のこと、猫の譲渡先あるいは返還先を増やしていくことが、この厳しい現状を打破する大きなカギになっていると言えるのだ。そこで、気温と湿度が上がるとともに梅雨入りを迎え、本格的な夏の訪れを予感する季節ではあるが、その6月に設定された、ある啓蒙月間を紹介したい。

 

「Adopt A Cat Month」

「猫の里親になる1ヶ月」と題された同啓蒙月間に合せて、現在、ツイッター上に保護施設から猫を引き取ることの意味や素晴らしさを訴える様々な投稿がアップされている。その中には、世界的ペットフードメーカーであるヒルズ社、ニューヨークの動物病院アニマルメディカルセンターに加えて、動物関連の慈善団体の姿もある。

彼らは、『ペットショップで購入する前にシェルターで暮らす猫を思い出そう』と投げ掛ける。

 

近年の日本では、犬を抑えて、猫の飼育頭数が伸び続けており、彼らに対する人気の高まりが窺える。また、コロナ禍で「おうち時間」が増えた人々の中で、ペットブームが巻き起こってしまっている。しかし、冒頭に記したように、猫の殺処分数は未だ3万を超えるのだ。ヒトの都合で飼われる猫と、処分される猫の違いは何であろうか。もし仮に、新しい猫を飼うことを検討している読者がおられるならば、ペットショップやブリーダーのみならず、保護施設(シェルター)にも里親を待つ猫がたくさん居ることをイメージして頂けると幸いである。

ハッシュタグとともにツイッター上へとアップされた可愛らしい猫たちの姿を、是非ご覧ください。

 

参考ハッシュタグ:#AdoptACatMonth

 


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