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COVID-19の拡大に伴う移動制限によって「空腹」になる動物たちへの支援を決定したトルコ政府

投稿者:武井 昭紘

4月12日、1日に最大5100例を超える新規感染者を報告したトルコでは、5月21日現在までに新型コロナウイルスに感染したヒトは15万2千例、同ウイルスによる感染症(COVID-19)が原因で亡くなったヒトは4200例にも達している。そして、残念ながら、最近でも1000例以上の新規感染者が出ているのが現状のようだ。故に、必然と言うべきか、トルコでは、COVID-19の拡大を喰い止めるために、経済活動に配慮した形で移動制限および外出禁止の措置を講じられてきたとのことである。

しかし、これにより、動物福祉上の問題が発生してしまったという—–。

 

なお、この事態を報道したBBCニュースによると、冒頭に記した措置に伴い、トルコ国内に数十万匹の単位で居ると言われる「飼い主が居ない」動物たちが、毎日の餌や水を得られない状況に陥ったとのことで、同国政府が、福祉の観点から、彼らの食餌管理を自治体に命じたというのだ。

上記のことから、コロナ禍とそれに続く移動制限・外出禁止は、人々の日常や経済のみならず、動物たちの生活にも大きな影響を与えていることが窺える。よって、トルコ政府の取り組みをモデルにして、ウイルスによって混乱する世界に「癒し」を齎してくれる彼らを終息後もしっかりと愛せるように、今出来る彼らへの支援を考え、実行していく国が増えていくことを願っている。

トルコ国内には、16万匹以上のストリート・キャット、12万匹以上のストリート・ドッグが居るとのことです。

 

参考ページ:

https://www.bbc.com/news/blogs-news-from-elsewhere-52199691


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