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ウサギをペアで飼育することの利点について明らかにした研究

投稿者:武井 昭紘

#ItTakesTwo

これは、野生のウサギは被捕食者として捕食者に怯えながら、コロニー(集団)を形成して生活を送るといった概念の基、イギリスで90万羽が飼育されているとも言われるウサギを、『2匹で飼育しよう』と訴えかけるハッシュタグだ。つまり、ウサギは、「生態学的に」2匹で飼うことが望ましい動物だということなのだろう。しかし、王立獣医科大学(Royal Veterinary College、RVC)の最新の研究によると、どうやら、理由はそれだけに留まらないようなのである—–。

具体的には、RVCが、90万羽の半数が単独飼育されている現実に着目して、①1匹で飼われるウサギと②ペアで飼われるウサギの各群15組ずつを対象に、彼らの体温とストレス行動(自分が居るケージの柵を噛む)の有無を観察をしたところ、①よりも②に属する個体の体温が平均0.5度高く、①でのみストレス行動(約53%の個体)が発現したというのだ。

 

『2匹で飼うことで、ウサギは暖かく、ストレスも無く過ごせる』とRVCは述べる。

 

果たして、彼らは何を思うか。
ウサギ達に直接訊くことは叶わないが、本研究の結果が示す通り、「#ItTakesTwo」に合せて2匹で飼育されたウサギの福祉が大きく向上することを願っている。

ペアで飼われているウサギの間では、攻撃行動が認められなかったとのことです。

 

参考ページ:

https://www.rvc.ac.uk/research/research-centres-and-facilities/rvc-animal-welfare-science-and-ethics/news/no-social-distancing-for-rabbits-why-two-bunnies-are-better-than-one


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