ニュース

ウサギを飼うことの意味~イースターに合わせて発信される注意喚起~

投稿者:武井 昭紘

コロナウイルス感染症のパンデミックに世界が怯え、自粛や禁止が広がりを見せる今、関東圏では、未だ降雪の可能性を残した「寒い」4月が中旬に差し掛かった。きっと、季節が進むにつれて、これから本格的な暖かい春が訪れるのであろうと密やかに期待している。そして、そのような時期に開催されるイベントが、イースターだ。

春を歓迎する気持ちにイエス・キリストの復活を祝う復活祭を重ねながら、「豊穣」の女神エオストレの名を準えて呼称される、このイベントは、多産(子供をたくさん産む)のウサギと命の誕生を感じさせる卵を象徴に掲げて、春分をを過ぎた最初の満月に続く日曜日(2020年は4月12日)に行われる。

イースターの準備をする一つの家族。
そこに、ウサギと卵を象った飾りが彩を与える。
想像するだけでも可愛らしく、微笑ましい光景だ。
もしかしたら、本物のウサギが居てくれれば、更にお祝いムードが高まり盛り上がると考え、彼らの購入を検討するヒトも少なくないのかも知れない。

 

ウサギの抜群の愛らしさを知る筆者にも、その気持ちは分かるような気がする。
しかし、ここに懸念を示す動物関連団体がSNSで呼び掛けているのだ。

命あるウサギは生き物である。
飾りではない。
イースターが過ぎてもオーナーの近くで息をして生き続ける。

そして、『本当にウサギを飼う(買う)ことの意味を理解していますか』と。

 

休業を余儀なくされ自宅で過ごす時間が増え、購買意欲も満たされないままに、リフレッシュできるイベントまでも延期・中止が相次ぐ現状の中で、その欲求をウサギにぶつけることなく、今一度、冷静になって考えて頂けると幸いである。

ウサギが犬猫に次ぐ第3のペットとなっているイギリスでは、ウサギのネグレクトが多発し、満足に医療を受けられないウサギが増えており、その原因の一端は、イースターを契機にウサギを飼うことだとも言われております。

 

参考ツイッターアカウント:@PETAAsia


コメントする