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COVID-19のパンデミックに伴う感染リスクに備えたイギリスの遠隔診療システム

投稿者:武井 昭紘

コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が止まらない。
3月26日現在にて、当該ウイルスに感染したヒトは465,915人、死者は21,031人。
199の国や地域に広がってしまった。

特に、ヨーロッパでの感染状況が深刻だ。
外出禁止令に、入国制限、国境封鎖。
医療現場は混乱し、経済活動は停止。
死亡者数の増加が想像を遥かに凌駕している。
ここまで事態が進展してしまえば、もはや動物病院の通常診療の継続は望むべくもないというのが現状であろう。

 

そのような背景の中、イギリスはスコットランド西部に動物病院グループを展開するPets’n’Vetsが、この危機的状況をIT技術で乗り越えようと、地域限定のアプリを介して遠隔診療を始めた。なお、同アプリは「PetsApp」と名付けられ、ビデオ通話によってペットオーナーと獣医師を繋げるシステムで、診療費はオンラインにて決済が完了できるという優れものである。

 

COVID-19の脅威は、未だ収束の兆しを見せず、2020年開催予定であった4年に1度の世界的なスポーツイベント、東京オリンピックさえも異例の延期に追い込む程の勢いを発揮している。この苦境に、各国の動物医療はどう立ち向かうのか、遠隔診療の是非を今まさに問われているのかも知れない。

コロナウイルス感染症のパンデミックを契機に、小動物臨床における遠隔医療の必要性を改めて考えることが重要なのだと思います。

 

参考ページ:

https://petsnvets.org/petsapp


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