音恐怖症に苦しむ動物たちの福祉向上を願って実店舗で花火を販売しないという英断をしたイギリスの大手スーパーマーケットSainsbury’sが実施した調査によると、犬または猫を飼育しているヒトの半数が彼らを購入する前に「その品種」について調べておらず、うち約半分（全体の22%）は、誠に残念のことながら、自らが選んだ品種に後悔をしているという。また、その後悔の理由は、動物を飼うためのスキルや時間の不足、性格の不一致、飼う前には分からなった動物アレルギーの発覚だとのことなのだ。つまり、これら2つの事象を纏めると、英国に住むオーナーの多くは、自分の体質あるいは生活スタイルに合った「品種選び」が全く出来ていないということになるのではないだろうか。
そこで、立ち上がったのが、またしてもSainsbury’sである。
同社は、悩めるペットオーナー候補者に手を差し伸べるべく、Pawfect Matchと名付けたマッチングサービスを展開した。なお、このサービスには、Webサイトに候補者が必要事項（ペットに関する好み、生活スタイルなど）を入力すると、それに適した品種の情報（5段階評価の適正レベル、大きさ、運動量、社交性、幼児との相性など）が表示されるというシステムが導入されているとのことである。
日本の動物病院でオーナーとペットのやり取りを拝見していると、やはり、両者の相性が気になってしまう。オーナーの言うことを聞かない犬、猫の攻撃性に悩みつつ生傷の絶えないオーナーなどを見るにつけ、『合っていないな』と思うことも屡々だ。詰まるところ、おそらくは、Pawfect Matchは、日本でも必要とされているということなのだと思う。よって、同サービスがイギリス国内で成功を収めることとともに、将来的に、本国を含めた世界へと普及していくことを切に願っている。
同サイトは、多種多様な品種の詳しい説明や飼育方法についても知ることが出来る仕様になっているとのことです。
参考ページ：
https://www.sainsburysbank.co.uk/pet-insurance/pawfect-match
