鼻水・鼻血が出る
口臭・涎が酷くなった
眼の下の皮膚が腫れている
両前足の内側だけが濡れている
鑑別診断は必要だと添えておくが、前述した症状は何れも、7歳以上の犬の70%以上、猫の90%以上を占める程に、極々一般的な歯周病という病気のそれである。そして、冒頭に記したように「こう」なってしまうと、原則、歯科治療を避けて通ることは難しい。つまり、投薬・麻酔・手術に纏わるストレスや処置に伴う痛みを動物に与え、オーナー自身には「医療費」が降り掛かってくるという悲しい(あるいは厳しい)現実を受け止めることしかできないのである—–。
そこで、本稿では、『これは、何としても愛犬・愛猫の歯周病を予防しなくては!』と感じられた読者の皆様に向けて、朗報をお伝えしたい。
「National Pet Dental Health Month」
この啓蒙月間は、アメリカ獣医師会(AVMA)が2月に指定しているもので、ペットの歯科衛生をバックアップするために設けられたという。そのため、同会は、オーナーに向けて、デンタルケア、歯周病、歯科治療を理解するための動画を発信し、これらの知識をクイズ形式で問い掛けて、#PetDentalというハッシュタグとともに愛するペットの「白い」歯をSNSに投稿して欲しいとお願いしている。
読者の皆様が一緒に暮らしているペットたちの歯は、どんな色をしているだろうか。『分からない』と思った方は、是非とも、National Pet Dental Health Monthを良いキッカケにして、ご自身で、もしくは、動物病院にて確認して頂けると幸いである。
参考ハッシュタグ:#NationalPetDentalHealthMonth
参考ページ:https://www.avma.org/events/national-pet-dental-health-month