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世界的な自動車メーカーFord社がリリースしたノイズキャンセリングシステム搭載ケネル

投稿者:武井 昭紘

SUV。
正式名称は、Sport Utility Vehicle(スポーツユーティリティビークル)。
あえて日本語訳を付けるとすれば、多目的スポーツ車となるだろうか。

 

日常生活は勿論のこと、レジャーやスポーツなど、幅広いライフスタイルに使えるSUVの利便性と、その外観の美しさは、自動車にあまり馴染みのない筆者ですら、「魅力的で格好良い」と思わずにはいられない。また、SUVに属する一部の車種には、ドライブをするヒトの楽しい旅を、エンジンやトランスミッションの音が邪魔をしないように、ノイズキャンセリングシステムまでもが搭載されているというから驚きである。

と、同時に思う。
『あぁ。このシステムを犬のハウスに導入できれば、雷や花火の音に怯える犬たちにとって夢の無音空間が出来るだろう』と—–。

 

実は、その夢のような空間は、世界的な自動車製造メーカーFord社が既に作り上げている。

「Noise-Cancelling Kennel」

これは、Ford社がリリースしているSUVであるEdge(エッジ)と呼ばれる車種に用いられているノイズキャンセリングシステムを応用して、且つ、吸音に優れた高密度のコルクを建材に使用して開発されたケネル(犬小屋)だという。

 

イギリスで飼育されている犬全体のうち、新年のお祝いやイベントで打ち上げられる花火の爆音に怯える犬は、実に45%にも及ぶ。国は違えど、この割合の高さを鑑みれば、花火を文化として発展させてきた背景を持つ日本にも、音に恐怖・不安を感じる犬たちが存在しているものと推察できる。よって、Dogs Trustがニューイヤーイヴに提唱した対応策が殆ど効かない音恐怖症の愛犬を飼う世帯では、彼らの福祉を向上させるために、Noise-Cancelling Kennelなどの防音設備の購入を検討してもらいたいと願うばかりである。

業種業態の垣根を越えて、多種多様な防音技術が、ケネルの開発に応用されていくことを期待しております。

 

参考ページ:

https://fordeurope.blogspot.com/2018/12/ford-quiet-kennel-safe-place-for-mans.html


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