45%。
数学的には、「約半分」とも解釈できる冒頭の数字は、イギリス北部に位置するスコットランドにて犬を飼い始めるオーナーのうち、インターネットを介して子犬を購入している割合である。これは、インターネットが非常に発達した現代を前提にしたとしても大変に驚くべきことだと思うのは、何も筆者だけではないであろう。そして、更に、彼らの「カゴに商品を入れる」かのようなペットのネットショッピングは、同国内におけるペット販売業に潜む闇、つまり、パピー工場の温床となっていると言われている—–。
そのような背景の中、あるハッシュタグが、ツイッター上に投稿されるようになった。
「#LookBeyondCute」
日本語にするならば、「可愛さが先に立つ」と訳すと皆様に事の重大さが伝わるのかも知れないが、インターネットでペットを購入する人々は、子犬の可愛らしさだけに目を奪われて、繁殖犬(母親)の飼育環境、売買契約書の有無、動物販売業者の免許の有無に関心を持たない傾向が強いとされ、パピー工場へと金銭が流れる原因になるという。これを食い止めるがために、このハッシュタグは生まれたのだ。
子犬の母親は見ましたか?
契約書はありますか?
動物販売業者や売買の流れに違和感はありませんか?
#LookBeyondCuteは訴えかける。
その声が、インターネットで子犬を探す「パピーバイヤー」たちの目に留まり、パピー工場が儲かる経済が崩壊し、動物福祉が劇的に向上することを切に願っている。
参考ハッシュタグ:#LookBeyondCute