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愛犬とクリスマスを楽しむための注意点~誤食をしてしまった大型犬のケースリポート~

投稿者:武井 昭紘

ペットが食べ物ではない何らかの物体を誤って飲み込む行為、いわゆる、誤食(それに続く様態の急変)の症例数は、クリスマスや年末年始において実に70%も増加する。感覚的な増加率の大小の差こそあれ、「これからの時期に」、前述のような印象を抱く獣医師は、世界的に見て、少なくないようである。そこで、残念ながら毎年の恒例となってしまうが、2019年も、オーナーに注意喚起をするとともに誤食で苦しむ動物たちを減らすべく、実際に起きてしまった最新の事例を本サイトにて紹介したいと思う。

2019年12月20日、イギリスはスコットランド、ダンファームリンに拠点を置く獣医学関連サイトがアップした情報によると、24時間の診療を行う某動物病院が、救急外来に運ばれたジャーマン・シェパード・ドッグ(シェパード)を診察したところ、腹部レントゲン画像に紐状異物が映し出されたことから、緊急で異物を摘出する外科手術を行ったとのことである。そして、摘出された物体を確認した結果、それは、「ティンセル」と呼ばれるクリスマス用の光輝く装飾品であったというのだ。長さにして3フィート弱(約80cm)。大型犬ともなれば、オーナーの想像を遥かに超える長さの異物を一瞬にて飲み込めるということを、改めて実感させられる内容である。

 

今日12月25日は、クリスマス。

楽しいペットライフを過ごしてもらいたいと切に願っている。この幸せを感じられるイベントが、一転、愛犬・愛猫の死を予感する悲しい出来事に変わらないように、クリスマスで使う備品の管理は厳重にして頂けると幸いだ。

ティンセルを飲み込んだシェパードは、過去に一度も誤食をしたことがない個体であったとのことです。

 

参考ページ:

https://www.vets-now.com/2019/12/dog-ate-tinsel/


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