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Canine Lymphoma Awareness Day〜11月7日は犬のリンパ腫を学ぶ特別な日〜

投稿者:武井 昭紘

リンパ腫は、担癌犬全体の7〜24%を占め、若齢から高齢までのあらゆる年齢層が罹患するとともに、全身を巡る血液の細胞成分を構成するリンパ球が異常に増殖する現象が病態の形成に大きく関わっている腫瘍性疾患として知られている。故に、罹患個体が抱える臨床症状は、リンパ腫が発生した部位によって実に多種多様で、オーナーが愛犬の異変を見ただけでは、当該疾患を疑うことは、ほぼ不可能と言って過言ではない。

そこで、以下の啓蒙イベントを紹介したい。

 

「Canine Lymphoma Awareness Day」

11月7日に設定されたこの特別な日は、犬のリンパ腫について、もっと深く理解して、早期発見に努める(とにかく早く見つける)ことを目的にとしているようで、現在、様々な組織・個人がSNSを介して、以下に示すような「リンパ腫に関する基礎知識」を発信している。

◆獣医療関係者ではなくても分かるリンパ腫の基礎知識◆
①ゴールデン・レトリバーなどリンパ腫になりやすい犬種がいる
②膝の後ろ、首の付け根、前足の前方が腫れることがある
③食欲低下、嘔吐、下痢がみられることかある
④体重が減少する
⑤呼吸が苦しそうな様子になることがある
⑥細菌感染と間違えるような皮膚病が起きることがある
⑦眼に症状が出ることがある
⑧発作を起こすことがある
⑨無治療では5週間前後しか生きられない

 

Canine Lymphoma Awareness Dayを強く意識して、敢えて、オーナーに理解してもらえる表現でと前置きするが、読者の皆様(獣医師の先生方)は、何を、どのように伝えたいと思うだろうか。この機会に、自信の経験と参考ハッシュタグに添えられたメッセージを参照して、真剣に考えて頂けると幸いである。

Canine Lymphoma Awareness Dayをキッカケに、リンパ腫が早期発見されて、QOLが改善する犬が1匹でも増えることを願っております。

 

参考ハッシュタグ:#CanineLymphomaAwarenessDay


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