誠に残念ながらと言うべきか、日本の実状と同じく、あるいは、それ以上の規模で、アメリカでは、オーナーの居ない動物達の処遇が問題視されており、全米で、3500もの保護施設が稼働しているという。しかし、これらの施設のキャパシティは、年間に600~800万匹とも推計される保護対象の動物全てを収容するには程遠く、前述した頭数の半分は行き場を失ったまま、今も、路頭に迷っているというのが現状なのだ。だが、それでも、保護施設を運営するスタッフの皆様は、日々、真摯に動物の命と向き合い続けている。これには、頭が下がる思いである。
そこで、この尊い行いに対して、改めて感謝する絶好の機会を紹介したい。
「National Animal Shelter and Rescue Appreciation Week」
11月のfirst full week、つまり、日曜日から土曜日までが揃った最初の1週間、2019年で言えば、3日~9日がこれにあたるのだが、同感謝週間は、保護施設のスタッフの努力を労い、彼らが数多くの動物の命を大切にしていてくれることに感謝の意を伝えることを目的に、Humane Society of the United States(HSUS)という組織が設立したものだ。故に、現在、SNSおよびウェブ上には、保護施設のスタッフへ向けた感謝のメッセージが溢れ返っており、おそらく、この勢いは、今週末まで続くことになるであろう。
また、本国にも、飼育放棄または飼育崩壊によってオーナ―を失う動物が居て、保護施設のスタッフが対応に追われる現実があることを鑑みると、筆者は、日本でも、「彼らに感謝を伝えるイベント」を推進するべきだと考える。よって、本稿を通して、または、リンク先のハッシュタグを介して、動物医療業界、ペット業界、動物愛好家へと、National Animal Shelter and Rescue Appreciation Weekが普及していくことを願っている。
参考ハッシュタグ:
#AnimalShelterAppreciationWeek
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#NationalAnimalShelterAppreciationWeek
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