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孤独と闘うトラックドライバーの長い旅路を共にする仲間を作るサービス

投稿者:武井 昭紘

日本と似ている所があるかも知れないが、流通・販売によって全米の各地へ運ばれる様々な商品の75%以上は、トラックによる陸送に依存していると言われている。そのため、アメリカ経済はトラックの運転手が支えていると言って過言ではなく、彼らが居なければ立ち行かなくなることが明白なのだ。しかし、トラックの運転手という職業は大変に過酷で、年間240日を外泊で過ごし、「長時間の」且つ「孤独な」運転で、循環器や精神を患うことが珍しくないという現状にあるとされている—–。

 

そこで、本国でもペットフードでお馴染みのペディグリー社とアメリカでディーゼルエンジンオイルをリリースするMobil Delvac社は、トラックドライバーの健康を願って、Mutts4Trucksと呼ばれるサービスを提供するために提携をした。なお、同サービスは、保護され里親が現れるのを待つ犬(オーナーが居ない犬)とトラックの運転手を出逢わせるもので、孤独や病気のリスクと闘う運転手と行き場の無い犬が「長い旅路」を共に生活するキッカケを作る手助けをしているとのことである。

以前、本サイトで紹介した通り、犬(あるいは猫)を飼うということは、オーナーとなったヒトとその家族のストレスを軽減し、心血管系疾患の発症をも抑え込む効果がある(The Pet Effect)。そして、世界中の至るところに、トラックの運転手も、オーナーがおらず不遇を味わう動物たちも居る。つまり、ドライバーの健康維持と保護犬の里親募集を一挙に実現するMutts4Trucksは、世界各地で抱える共通の社会問題を解決する「希望の光」だと捉えてることができるのだ。よって、Mutts4Trucksをモデルに、各国の法律や諸事情に合わせて改編したサービスが、全世界を駆け巡ることを期待している。

全国の動物病院が協力して、長い旅路を進む犬たちの予防医療や治療を行えるカルテ共有システムが整備されることを願っています。

 

参考ページ:

https://fleets.mobillubricants.com/mutts4trucks


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