一般社団法人獣医がん臨床研究グループ(JVCOG)は、9月1日より「乳がんで苦しむ猫をゼロにする」ことを目的とした「キャットリボン運動」を立ち上げることが分かりました。
記事によると、猫の飼育頭数は2017年に犬を上回っており、飼育環境の改善などから猫の寿命は伸び、高齢猫も増えているようです。動物病院では人と同様に、猫のがん診療をする機会も増えています。猫のがんの中で乳がんの割合は多く、悪性率も高いことがわかっています。猫の乳がんの8割以上が悪性腫瘍といわれています。
そこで、「乳がんで苦しむ猫はもっと減らせるはず!」と熱い思いを持った獣医師が集まり、人とは異なる猫の乳がんに対する正しい知識(予防、早期発見、早期治療)を普及させるため「キャットリボン運動」を立ち上げることにしたそうです。
治療時の腫瘍の大きさや手術法により、その後の生存期間が大きく異なることが複数の研究で示唆されていますが、一般の飼い主さんは猫に乳があること自体あまり知られていないという現状があります。
一般社団法人日本獣医がん臨床研究グループ(JVCOG)は、9月1日にキャットリボン運動公式ホームページ(www.catribbon.jp)にリリースし、猫の乳がんについての基礎知識や早期発見の方法などを紹介。ほかにも「キャットリボンピンバッチ」を作成し、獣医師と飼い主を問わず猫の乳がんに関する情報を発信していく形です。
キャットオーナー向け:乳がんの予防、早期発見および早期来院の啓発
獣医師向け:猫の乳がんの標準的治療法の啓発、学術講演会の実施
<2019/08/29 PRTIMES>