200マイル。
キロメートル法に換算して、320km。
これは、おおよそ、新宿区にある東京都庁から新潟県庁までの距離で、もし、仮に、徒歩で向かうとすれば、「2日と21時間を要する」とGoogleマップは答えてくれる程の長距離であるーーーーー。
2019年8月12日、BBCニュースは、以下のように報じた。
『ベアちゃん、200マイルのヒッチハイクから無事に帰還。』
何と、黒色の毛に黄色の瞳を持つ可愛らしいバーミーズ、ベアちゃんが、ウェールズ地方の南部カーディフから、同地方の北西部に浮かぶアングルシー島に隣接するホーリヘッドの更に西、サウススタックで発見され、王立動物虐待防止協会(Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals、RSPCA)の保護によって、自宅へと戻されたというのだ。おそらく、地図で両者(カーディフとサウススタック)の位置関係を確認すると、そのスケールの大きさに誰しもが圧倒されるであろう。
そして、この大発見に至るキッカケを作ったのは、ベアちゃんに入れられたマイクロチップだとのこと。
「マイクロチップが無ければ、どうなっていたのだろうか?」
考えるだけでも恐ろしいのだが、と同時に、筆者は、この技術の真骨頂を見せられた気がしている。つまり、マイクロチップに距離は関係ないのだ。よって、マイクロチップを愛犬・愛猫に入れるか否かを悩んでいるオーナー、その話を伺った獣医師は、是非とも、ベアちゃんの大冒険(2回目だとのこと)を頭に思い浮かべて、前向きに検討して頂けると幸いである。
参考ページ:
https://www.bbc.com/news/uk-wales-49325276