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イギリス獣医師会が主催する動物医療関係者による動物医療関係者ための写真コンテンスト

投稿者:武井 昭紘

突然ではあるが、筆者は、小動物臨床に従事する獣医師・動物看護師にも、働くことと同じように、あるいは、働くこと以上に、体と心を休ませる一時(ひととき)は必要不可欠であると思念している。つまり、臨床家として働き続けるためには、自分自身の健康を管理し、リフレッシュすることが大変に重要であり、そのために休暇を取り、好きな場所に行き、好きな物に囲まれて、好きな事に興じることが、明日の仕事に立ち向かう原動力を得ると考えているのだ。

そして、更に欲を言えば、動物医療業界の組織・企業が、冒頭に記した「個人的に楽しい時間」を過ごすチャンスを与えてくれるのならば、この上も無いくらいに頼もしく、自信をもって、気兼ねすることなく、心身ともに休ませることができると思うのである。

 

そこで、イギリス獣医師会(British Veterinary Association、BVA)のある取り組みを紹介したい。

 

「BVA’s Veterinary Photographer of the Year」

現在、BVAでは、写真コンテストが開催されている。応募要件は、BVAの会員で、且つ、写真が好きなヒト。職場や農場の風景、ペット、大動物、野生動物の姿を撮るも良し、自らが所属する獣医学関連のコミュニティのアットホーム感を撮るも良し。加えて、優勝者には、250ポンド(約33000円)相当のバウチャー券も用意されているとのことである。

上記のことも勿論ではあるが、海外の動物医療業界では、動物病院で働くスタッフの福祉向上を図るイベントの開催に積極的だ。しかし、このような福祉の側面が強いイベントは、幸福度ランキングが常に下位に沈む日本にこそ必要ではないだろうか。よって、五体満足、精神的にも安定して働けているヒトにしてみれば縁遠い話かも知れないが、ストレス・体調不良を抱えながら動物医療に携わるヒトにとっての救いとなる「楽しくなるイベント」が、本国でも数多く開催されることを願っている。

BVA’s Veterinary Photographer of the Yearの締め切りは、2019年9月1日とのことです。

 

参考ページ:

https://www.bva.co.uk/news-campaigns-and-policy/bva-photo-competition/


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