ニュース

FDAの調査が続く犬のペットフード関連拡張型心筋症に関する中間報告

投稿者:武井 昭紘

昨年、アメリカにおいて、マメ科植物を主成分としたフードを給餌された犬における拡張型心筋症(dilated cardiomyopathy、DCM)の発症事例が多く報告された。これを受け、食品医薬品局(FDA)は、マメ科植物が犬にDCMを起こす「潜在的」な原因・要因であることを勧告し、実態調査のために、当該事案に関連した症例の報告を本格的に受け付けることを発表した—–。

 

そして、その結果、現時点にて、以下に示すことが判明したとのことである。

◆ペットフードの給餌に伴って発生する犬のDCMの実態◆
①2018年の1年間で320件、2019年1月~4月の4ヶ月間で197件(年間で590件を超えるペース)と増加傾向にある
②同じ世帯で飼育されている複数の犬がDCMを発症している
③DCMを発症した個体の犬種、年齢、体重は多種多様
④罹患個体が食べているフードの90%以上は穀物を含まず、93%以上にエンドウ豆やレンズ豆が含まれている
⑤罹患個体は特定のメーカー16社からリリースされているペットフードを食べていることが多い

 

上記のことから、アメリカでの犬のペットフード関連拡張型心筋症は、深刻な問題となりつつあることが窺える。

一体、マメ科植物を主な原料としたフードの
「何れの成分が」
「どのようなメカニズムで」
犬にDCMを発症させているか?

現在進行中のFDAの調査が、この点についても焦点を当てて、進められていくことを期待している。

メーカー16社の詳細は、参考ページをご参照下さい。

 

参考ページ:

https://www.fda.gov/animal-veterinary/news-events/fda-investigation-potential-link-between-certain-diets-and-canine-dilated-cardiomyopathy


コメントする