ニュース

猫にとっての幸せとは何か?〜ニューヨーク州議会で可決された猫の福祉を向上させる法案〜

投稿者:武井 昭紘

犬や猫を飼育する上で、彼らの性格・行動は、その後のペットライフの行先(幸不幸)を大きく左右する一因となることは、誰しもが容易に想像できることではないだろうか。つまり、鳴き続けること、攻撃的であること、不適切な排泄をすることなど、オーナーが不都合と思う事柄を頻繁に起こすペットたちは、ネグレクト(飼育放棄)に遭い、捨てられ、半ば強制的な手術(声帯切除、抜爪 etc)を受けさせられるといった不遇を味わうことになるということだ。

しかし、前述のようなヒトから見た不都合に対する対応策は、原則、ヒトの利益にしかならず、ペットにしてみれば不利益以外の何ものでもないのである—–。

 

2019年6月、このペット飼育における問題点に一石を投じる法案がニューヨーク州議会にて可決された。

なお、アメリカ獣医師会が発行するJournal of the American Veterinary Medical Association(JAVMA)によると、爪が機能しないようにすることを目的とした術式(抜爪術、末節骨切除術、深指屈筋腱切除術)を猫に適応することは、その個体に一生涯に渡る不快感と苦痛を与えることに他ならないとして、同州議会が、これらの行為を禁止し、違反者には最高で1000ドル(約11万円)を課す罰金刑を設ける法案を成立させたとのことである。

上記のことから、ニューヨーク州に棲む猫の福祉は、大きな転換期を迎えたものと捉えることができる。よって、ヒトの都合を考えた手術の実施か、猫の福祉を願った法案の施行か、今後の動向に注視したいと思う。

AVMAによると、獣医師の多くが本稿で紹介した法案に反対の立場を示しており、爪を使えないようにする手術をしなければネグレクトが増加すると考えているとのことです。

 

参考ページ:

https://www.avma.org/News/JAVMANews/Pages/190801h.aspx


コメントする