場所は、イギリス南西部の海岸に面したデボン州ペイントン。
時刻は、ある日曜日の昼過ぎ。
ブラウンコートのチワワ(4歳)が、オーナーに見守られながら自宅の裏庭で楽しく走り回っていた。
国や文化が違えど、目を瞑れば、今すぐにでも頭に浮かぶ幸せなペットライフの光景ではないだろうか。
しかし、その時、事件が起きてしまった。
ジャンプした訳でもないチワワが、吸い込まれるように、突如として宙に浮かぶ。
オーナーは愛犬の足を掴もうとするが、届かず、引き戻せない。
チワワは、大きな翼の羽ばたきとともに、上空へと消えていく—–。
海鳥の一種で、全長45cm(嘴の先から尾の先端まで)のカモメが、体重2kgの小型犬の首根っこを鷲掴みにして、連れ去っていく瞬間であった。
『子供を守る親鳥の防衛本能に起因した攻撃、生きるための捕食行動、そのどちらかではないか?』
鳥類の専門家は、カモメの一連の行動をこのように推測し、庭で愛犬を放す時にも警戒を怠らないよう、注意喚起をしている。
上記のことに加えて、都内の随所に生息しているハシブトカラスの全長はカモメよりも大きく57cm前後であることを考慮すると、餌が見付からず空腹になった、もしくは、育児でピリピリしているカラスも、今回紹介した事件と同様のことを起こすかも知れない(可能性はゼロと断言できない)。よって、都内でノーリードで小型犬と散歩しているオーナーは、愛犬の命を守るためにも、リードを使用するなどの対策を講じることが望ましいと思われる。
参考ページ:
https://www.bbc.com/news/uk-england-devon-49070562